ガイガーカウンターで計測してるモノは一体何なのか




「ガイガーカウンターで計測してるのは電磁波です」
コレは正しい?間違ってる?

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先日ガイガーカウンターでの計測について質問されたりなんだりで
ガイガーカウンターが何を計測してるのかについていろいろ考えてみてた
要は放射線を計測してるんだろーけどさ

で、放射性物質から放射されとる放射線のうち
機種によってガンマ線だけとか、アルファ線とベータ線も計測してたりだとか
モノによって計測する種類が違う

じゃ、その種類はどーやって識別されてるかってことを考えるには
放射線がそもそも一体なんなのかを知らないとダメだよな

で、結論から書いちゃうと放射線というのは電磁波の一種のことを指すみたい
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%BB%E7%A3%81%E6%B3%A2

WIKIに内容が詳しく書いてあるんだけど
内容を以下に纏めると

・電磁波とは空間を伝わる波である(空気じゃなくて空間)
・その波の揺れ具合の大きさによって呼び名が変わる
・一番波長が長いモノ(大きく揺れてる)を電波って呼ぶ
・次に波長が長いモノを光って呼ぶ
・光の中には波長が長い順に「赤外線」「可視光線」「紫外線」がある
・紫外線より波長が短いのをX線と呼ぶ
・X線より波長が短いのをガンマ線と呼ぶ

らしい

専門家じゃねーので間違ってるかも知らんから詳しくは各自調べてくれ
アルファ線とかベータ線とかの粒子線については混乱するから今回は忘れてくれ

そんで、その電磁波の種類の中で危険、というか
人体に影響があるレベルでデンジャラスなヤツが「紫外線」「X線」「ガンマ線」

ここまでいいかな?

太陽からは日光も含めて
皮膚がんの原因になるよーな紫外線が降り注いでるのは周知の事実ですな
そして、それ以外にもいろんな放射線も一緒に降り注いでます

そんなこんなで赤道付近とかだと、自然から受ける放射線のうち
宇宙線なるモノが多かったりなんだりで日本よりも年間被曝量が多いのですよね

ココでよーやくガイガーの話に戻ると
ガイガーカウンターで計測する主な線はガンマ線です
機種によってはアルファ線とベータ線も測るみたいだけど

で、ガンマ線はどんなモノかっつーと電磁波の一種

とゆーわけでガイガーカウンターで放射線を計測する際に
他の電磁波の影響も多少考慮した方がいいです

簡単に言うと、送電線の近くとかで計測すると
数値が変わります、ていうか報告聞いてる限り数値が増えるっぽい
都会なんかだと、高圧電線は地中に埋まってたりもします

また、基本的に室内で線量が減る主な理由ですが
私は空から降ってくる宇宙線とかが阻害されてるからじゃないかと思ってたり
そう考えると曇りの日は線量が下がるんじゃなかろうか

また、人体が発する放射線量ってのも結構な量です
コレはカリウムとかな自然由来の放射性物質によるものだけど

それから風向きについてですが
同一地点、同一時間でのガイガーカウンターでの計測の際

風上に向かって計測した場合と、風下に向かって計測した場合
風上に向かって計測した場合の方が数値が高くなる、といった現象があります
言い換えるならば、風の強さによっても数値が変動するってことですね

結局の所、前から記事で書いてる通り
ガイガーカウンターでの放射線の計測は、とっても難しいです
天候その他の環境に左右され過ぎる

なのでガイガーカウンター持ってる方は
その数値はあくまで「目安」にしかならないってことを覚えておいてください

極端に高くなったりすれば危険かも、って思えるが
他よりちょっと高いかも?くらいだと何が原因なのか特定出来ない

危険なのは放射線量、というより、その地域に飛散してきた
「放射性物質」が危険だということを忘れないでください
放射線の計測は、放射性物質が多いかどうかを判断する指標の一つです

あくまで手段の一つなのね

私が一番重要視してるのは、その地域の下水処理施設から出てくる
焼却灰なんかの放射性物質含有量

日本はとにかく雨の多い気候なので
その地域に放射性物質が飛散してきてたのならば
必ず水に流されて、下水処理施設の方に集約する筈だ、と考えてる

この数値が極端に上がってない場所が、住むに適した土地だと私は思います
具体的に言うと、関西以西やら北海道やら

札幌でなら、6月頃の下水処理施設の焼却灰から
セシウムが100Bq/kg未満の数値であったことを記憶してます
今現在だとこんな感じ
http://www.city.sapporo.jp/gesui/new/houshaseibussitsu.html

この数値が多いか少ないか?
町中からかき集めて濃縮した結果と
ドコぞの肉や野菜から検出した量が同レベルなワケだ

コレレベルのモノは食べても大丈夫って国が言ってるレベルですよ?
いや絶対食べたくないけどさ

私が元住んでいた川崎は、線量こそ今では55nSv/h程度まで下がってますが
焼却灰としては未だにこんな数値が出てます
http://www.city.kawasaki.jp/e-news/info4174/file5.pdf

まぁコレもどっちかと言えば安全側な数値ではあるけど、私は住みたくない数値
自分の地域が安全か調べたい場合
「地域名 焼却灰」或いは「地域名 下水汚泥 放射線量」で検索すれば出てくるかと

なんかちょっと話が脱線しましたな

【まとめ】

危険と思われる地域に住んでる方が、その中で安全な場所を探すのに
ガイガーカウンターを用いて、周辺を比較するのは良いと思います

危険な部分、例えば排水溝とかを除染する時に計測し、除染後と比較する等は
適した使い方と言えるでしょう

危険な地域から、安全と思われる地域に移動してきた場合、危険な地域での計測結果と
比較することで「安心」を得ることくらいは出来るかもしれません

安全と思われる地域でガイガーカウンターを購入して、あれこれ測ってみるのは
趣味としてはいいかもしれませんが、どれだけ意味があるかは不明です
突発的な事故、例えばまた原発が爆発した際の逃げるかどうかの判断基準等には使えるでしょう

そして、危険か安全かを何をもって判断するか、については
各個人の内部基準で決めてください

私はガイガーカウンターは持ってませんし
個人計測のガイガーの数値を住む場所の判断基準には使ってません

ただし、突発的な事故の際一番最初に出てくるのは放射線量なんで
そういう意味では空間放射線量も重視してます

どうしてもガイガーの数値で納得いく数値でないと安全と思えない
という人もいらっしゃるでしょうし、ソレはソレで立派な判断基準だと思います

目的に適したツールの選択が大事だと私は思う~
まぁアレだ
好みで適当にやれやー@w@