木質バイオマス発電って何よ




最近よく見かけるバイオマス発電
コレがいったい何なのかをちょっくら書いてみます
実際私もよくわかってませんけどね

きっかけはいつも通りニュース記事捜し歩いてた際
以下のニュース見かけて、ふと疑問に思ったからだったりします

【首都圏でも木質バイオマス発電が拡大、埼玉県で年間2万トンを燃料に】
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1406/16/news025.html

ニュース記事の中にこのような表記がありました

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秩父市は埼玉県の西部にあって、市の面積の87%を森林が占めている(図1)。
森林から出る間伐材などを木質チップに加工して

地域の間伐材などを年間に2万トン利用して、発電規模が2MWの設備を運転する計画だ
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間伐材ってのは林業とかで出てくるアレです
木々が密集しすぎないように間引いたりとか
或いは杉とかを真っ直ぐ伸ばすために枝落とししたりとかのヤツ

昔は建築用資材とかに使われてました
例えば建築現場での足場組みとかです
しかし、最近だとアルミ材とかで代用できるってんで需要減りました

需要減に伴って、林業の収支が悪化し、林業の衰退が始まります
ホームセンターとかで売られる杭とかの材料にしてみたりと
いろいろやってはみましたが、外国産のモノもあってなかなか難しいトコです

そんでまぁ使い道のなくなったこの間伐材を燃やしちゃえってのが
今回のニュースで言ってる木質バイオマスなのです
なのですけど、実際問題2万トンも間伐材出ないべ

「地域で発生する間伐材や剪定材、建築廃棄物などをチップに加工して」
建築廃棄物、コッチがメインな気がしますね
いったい何を燃やすやら

ってのは一旦置いといて
今日はこっからバイオマス発電についてお勉強

バイオマスってのは直訳すると「生物体」でして
バイオマス発電ってのは、バイオ燃料ってのを使った発電のことを指すようです

そんなものが生まれてきた背景としては
小麦やトウモロコシの価格低下による穀物産業の危機感が一番の要因のように思えます

巨大農園とかで生産効率がどんどん上がったおかげで
作れば作るほど価格がどんどん下がって行って
作るのはいいが、あんまり儲からない感じになっちゃったんですよ

あげくに品種改良で農薬に強い子作って生産量は更にUP
なのに、食べて安全なの?って風潮が出てきてまたも価格が・・・
そいじゃ牛とかに食わせて肉にすりゃいいじゃんってやったらBSE問題

いろんな要因があって一概にゃ言えませんが
最終的にアルコールにして燃やしてしまえって研究が始まります
それがバイオマスエタノールってヤツですね

このバイオマスエタノール
作物を作って発酵させて加工してって作るんですけど
地面の下から沸いて出てくる石油とどっちが安いでしょうか?

当たり前ですけど石油です

そこで、バイオマスエタノールに付加価値をつけるために
こんなワケのわからん単語が生まれることになります
その名も「カーボンニュートラル」

地球温暖化を防ぐために二酸化炭素排出量を減らそうって動きがあります
温暖化と二酸化炭素の相関関係については今日はスルーして話進めます

植物は空気中の二酸化炭素を吸収する
その植物を燃やしたら二酸化炭素を排出する
プラマイゼロだから、植物燃やしても二酸化炭素排出量には含めない

こんな考え方がカーボンニュートラル

私にとっては何言ってるのかサッパリな理論です
石油とかの化石燃料も元は植物でして
地層の中で圧力かけられて作られたもんじゃないですか

だから石油燃やすのも石炭燃やすのも
カーボンニュートラルに含まれると思うのですが
ソレでは一部の産業が得できないのでしょう

つーことで、石油を燃やすと二酸化炭素排出でバッシングされますが
木材を燃やすことは二酸化炭素を排出しないことになるので
とってもエコだ!とゆー流れになります

意味不明です

続いて二酸化炭素排出量についての話に移ります
チョット古い話になりますが、こんなニュースが去年出てます

【「ゼロ円」になったCO2排出枠 電力マネー消え在庫の山 】
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDD220TE_T20C13A8000000/

先ほどカーボンニュートラルの話で
燃やして二酸化炭素出ても、吸着してる分があるからプラマイゼロって話ました
コレを企業活動にも適用します

一般的な家電よりも、電力消費量(二酸化炭素排出量)の少ない家電を作るとします
年間二酸化炭素の排出量を10kg抑えられる、と評価されます
これを二酸化炭素排出量の権利として売買しようって仕組みです

ざっくり簡略化すると、Aという会社がエアコンガンガン使ってて
年間1トンの二酸化炭素排出してると評価されたとします
したら、B社から二酸化炭素排出権を購入します

するとA社は二酸化炭素排出をしてないことになり
CO2ゼロのエコ企業、となります
何かもう意味わかんないですよね

コレが国内クレジット精度(国内排出削減量認証制度)です
正確なトコを知りたい人は以下を読んでください
http://jcdm.jp/outline/index.html

さて、日本で一番二酸化炭素排出してる企業はドコでしょうか
言うまでもないですね、電力会社です
この二酸化炭素排出枠は、本来電力会社に買い取ってもらう為の仕組みだった模様

なのに、原発稼動が停止して赤字化した電力会社は
いまさらそんなもん買う余裕はないってので
この仕組みが今あんまり上手く回ってない状況だったりします

はて?いつもながら話があっちゃこっちゃ飛んで
何を書こうとしてたか忘れました

とりあえず何となくバイオマス発電って
こんな流れとかもあるんだなーって思ってくれればOK
少なくとも環境に優しいとかそーゆーのとはベツモノです

大体ゴミ処理施設で廃材燃やせばいいだけのよーな気がします
焼却処理場ではガスやら石油使ってゴミ燃やしてます
ゴミに廃材混ぜて燃やせば、ガス石油の消費量減るやん

そゆこと考えたら、水分量の多い生ゴミ減らすのが・・・
とかなんとか際限なく脱線しそうなので今日はこの辺で
正確なトコの話は各々興味持った範囲でお調べくださいませ

私が書いてるコト含めて、情報の鵜呑みは危険ですよー