トリチウムとは何なのか

簡単に言うと水です
ぶっちゃけコレで説明終わりなんですけど
思うに簡単過ぎてわからん人が多いと思うので詳しく説明します

【トリチウムって何よ】

トリチウムってゆー放射性物質なワケですが
そうですね、水とトリチウムを1対1で混ぜたとしましょう
コレを蒸発させたら何が残ると思いますか？

トリチウムの粉が残ると考えた人はハズレです
綺麗サッパリ蒸発して気体の水と、気体のトリチウムになります
沸点は普通の水と3度程違いますけどまぁ同じよーなモノです

トリチウムがどんな物体かイメージつきましたでしょうか
要は放射線を出す水です

【トリチウムの危険性】

β線をぴょんぴょこ出します
そりゃまぁ量が多けりゃ危険っちゃ危険と言えなくもないんですけど
トリチウムって生態濃縮されないんですよ

例えばカルシウム系なストロンチウムの場合だと
小魚が摂取して骨にためて、デカ魚がソレ食って更に貯めてー
そんで人間がソレ食ってー、みたく濃縮されます

ところがトリチウムの場合は水なんですよね
特定の臓器に溜まってくってことがないんですよ
飲んで食ったら出して終わりです

そんなワケで、毎日飲む水に混ざってると最悪ですが
時々食べる何かに混じってる分には
デトックスが非常に早く行えるので気楽だと思います

ちなみに生体半減期は10日
細胞とかに有機結合しちゃうと40日くらい

時計とかの夜光塗料として使われてたことがありまして
7年半に渡って280,000,000,000Bqのトリチウムに接触摂取した人が死んでます
つーことで、継続摂取しなきゃそれほど怖いもんでもないですコレ

【自然界におけるトリチウム】

別に原子炉由来のモノばっかでなくて
普通に自然界にあるモノですトリチウム
宇宙線が大気中で反応して作られてたりします

大体年間で1,000,000,000,000,000,000Bqくらい作られてるぽい
数字合ってるか自信ないので詳しく知りたい人は個別に調べて下され

とはいえ、自然に作られる量よりも原爆とかで作られる量のが遥かに多くて
1960年頃は普通に雨がトリチウム100Bq/Lだったりしました
1970年頃に10Bq/Lくらいまで下がって、今では1Bq/L未満になってます

言い換えると雨は今でも0.5Bq/Lくらいはトリチウム含んでます
割とありふれた物質だったりしますので
それほど神経質にならんでもいいと思います

【泊原発におけるトリチウム】

なんか泊原発が出したトリチウムについてのニュースがあったみたいで
それを気にしてる人が居るみたいですけど別に泊原発多くないです

そもそも原発の種類として加圧水型と沸騰水型ってありまして
加圧水型(泊原発はコレ)の場合はトリチウム量多めに排出します

つまりまぁ、玄海とか川内とか伊方とか大飯とか
あのへんの原発全部加圧水型なので泊と一緒です
ちなみに日本で一番トリチウム出してるのは玄海原発(年間82兆)

続いて大飯、高浜、川内ときて泊が来るのかな？
泊原発のトリチウムだけ特別視する理由はちょっと私にはわかりません

【福島原発におけるトリチウム】

ここまでトリチウムは然程気にしなくていいよーってノリで書いてきました
原発が出してるトリチウムについても特段どーとゆーこともなく考えてます
しかし、福島原発でよく聞かされるトリチウムについては話が別です

福島原発のニュースで出てくる「トリチウム」は
ここまで書いてきたトリチウムとは別物です

福島原発関係のニュースで言われてる「トリチウム」ってのは
「トリチウムを含むβ線核種」って意味です
トリチウムのみを分離して測った結果とかじゃないんです

ちょっとここで話変わりますが
ガンマ線の場合は計測すると
何の核種がソレを発したかがわかります

ベータ線の場合はそれがわかりません
よって、β線を計測した場合は
ソレを出してるのがストロンチウムかトリチウムかが不明なんです

なので、福島原発の汚染水でトリチウム25万Bq/Lとか言ってる場合
割合は不明ですけどストロンチウム90やらヨウ素131やらが含まれてます
含まれてるっつーかそっちがメインなんじゃなかろうか

【纏め】

とゆーことで、私は太平洋側の魚は一切シャットアウトです
日本海側の魚については気にせず頂いてます
いつになったらサンマ食べられるよーになるのかなぁ・・・