昨日に引き続き風の話第二段です
今日は高度についてお話します
そもそも遠方地からの粒子が届くかどうか考える時に
地上の風だけ考えてもしょうがないんですよね
粒子は上昇気流に乗って上空に運ばれます
そして上空にはジェット気流がありまして
こいつは夏場で風速30m、冬場にゃ風速50mくらいになります
風速50mは時速180kmですからね
その速度で飛んできた日にゃ札幌まで3時間ですよ
とゆーことで風を警戒するなら地上の風向きだけ見ててもしょーがないです
でもまぁ、とりあえず1/25の地上の風の画像をもう一度見てみましょう
福島沖の風が茶色い線にぶつかって南北に分かれてるの見えますでしょうか
まぁそのまま突き抜けてる風も見えますけどね
コレ、奥羽山脈って言います、聞き覚えある?
青森から栃木にまたがる日本最大の山脈で
大体1000~2000mの高さがあります
この山にぶつかった粒子の行き先はいくつか考えられます
一つは山に沿って北上
一つは山を越えて北陸へ
一つは矢印左下で渦巻いてる風に乗って関東へ
そして山にぶつかって更に高度を上げるパターンですかね
ソレがコレです
850hpa、つまり地上から1500mほどの高さの風になります
南西の風で太平洋側にボンボン飛ばされてますね
北の方は山脈に沿って吹いてきた風に乗って全部太平洋っぽい雰囲気です
そんなワケで一昨日の福島の風向きから推測される危険な地域ってゆーと
栃木、茨城辺りになるんではなかろうか
飛騨木曽赤石の3山脈と関東山地(富士山あるとこ)が風遮って
栃木と茨城の境辺りに風溜まりができそーな形してますよね
更に上空を見てみましょう
700hpa(3000m付近)での風がこちらです
地上と比べて大分強い風になってるよーです
もう完全に西から一直線ですね
こっから上の高さは、ほぼこんな感じの風です
そんな感じなので、私にとってはこの日の風は警戒する感じじゃなかったってことになります
警戒に値する風ってなると、今月なら1/6とかかなぁ?
雨雲見ると粒子が北海道まで届きそうには見えないけどね
もし風を気にされてる方いらっしゃったなら参考にどうぞ
夏の風向きな時に、瓦礫撤去作業やった場合とかは
こーゆーのでチェックするのも有りかもしれません
調べるよりマスクする方が手間少ないので
私としえはマスクの方がオススメですけどねー