普通にニュースの紹介記事書いてたんですが、
談合話書いてたら思ったより量が増えちゃったので個別にUPります。
つーことで、談合のお話です。
【中電発注機器でも談合疑い 富士通など立ち入り、公取】
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2016021601001496.html
電力会社が発注する機器とかの談合の話。
前にも書いたかもですが、談合って何かってとこから簡単に説明。
私が例えば新しいPCを買おうとしたとします。
そしたら業者を家に呼びつけて入札させて、一番安いのを買うことにするのです。
事前に私が、大きさはこんくらいでー、性能はこんくらいでーって指定しとくのね。
そーすると、その最低限の性能の中で、企業は価格競争をするのです。
ただし入札はオークションじゃないので他の会社がいくらで売るつもりかわかりません。
それを紙に書いて箱に入れて、一気に公開して、一番安いのを買うのが入札。
A社:10万
B社:14万
C社:1万
D社:17万
こんなふーに入札があったとします。
C社がダントツに安いですなー。
でも入札には最低落札価格ってのが決められてます。
C社みたいにちょっと普通じゃない金額を入札するのを防ぐためですね。
今回最低落札価格は11万と設定してました。
そーゆーことで、私は14万のB社のPCを購入することとなりました。
コレが一般的に健全な入札。
そいじゃこのニュースの入札はどー不健全だったか。
A社:60万
B社:65万
C社:65万
D社:65万
こんな感じ。
事前にA~D社が相談(談合)して、儲けが沢山でるよーにしたのです。
そんでA社はB,C,D社に10万づつ謝礼金を払います。するとこうなる。
A社:10万で売れるPCを差し引き30万で売ったので20万の儲け。
B社:何もせず10万の儲け。
C社:何もせず10万の儲け。
D社:何もせず10万の儲け。
こーゆー形。これじゃPC買った私は「高すぎるだろ!」ってブチ切れる所。
ところがそうはなりません。
ココでよーやく最初のニュースの話に戻ります。
今回のニュースで買う側は電力会社なのです。
PC1個を60万なんかで買ってたら、そのPCを使って儲けを出すのは困難です。
ところが電力会社なら総括原価方式とゆー素敵なシステムがあります。
たとえどんだけ値段高かろうが、その支払いは電気料金を払う側がするのです。
本当なら、そんな高い電気買うもんか!って突っぱねたいとこですが、
電気は地域独占なので、文句も言えず半強制的にお買い上げ、となります。
これは電力自由化しましたが、送電に関する権利は電力会社が未だ確保してます。
そんなワケで、こーゆー談合がまだまだ続くのでしょう。
と、いろいろ書いた上で補足。
今回のこのニュースは談合の可能性が濃厚なので調査しますって内容です。
電力会社さんと他の納入企業さんが実際に談合したかどうかは未確定ですので念のため。