噴火の兆候がどーたらこーたらと、ちょびちょびニュースで見かけます
専門家の方はこう仰います、地震と違って火山はいつ噴火するかわかる
だから、ただちに危険はない、大丈夫だ、と
ホントーに?
原発事故の前身としては、水俣病の話がとっても参考になりました
今回の噴火話も、過去の噴火と、その際にどういう対応だったのかを見ていきましょう
そーすれば、今後の富士山や阿蘇山での対応の参考になるんじゃないかな、と思います
【雲仙岳(平成新山)】
雲仙普賢岳の火砕流、皆さん聞き覚えありません?
近年で一番被害が大きかった噴火ですね
まずはこの子について見てきましょー
1989年11月に橘湾群発地震
コレで噴火を予測できてたのかどうかは知らんです
取りあえずちゃくちゃく進みます
1990年11月17日 噴火
この時は、熱水の吹き上げと噴煙のみです
恐らく今の桜島よりもショボかったのでしょう
一時的に通行止めとかになりましたが
12月には小康状態となり道路の通行止め等も解除
そのまま終息すると思われました
しかし、1991年の2月12日に再噴火し
以降ぺちぺちと地味に噴火が拡大してきます
5月15日には最初の土石流が発生
5月20日には溶岩の噴出が確認
そして6月3日火砕流発生で43名死亡、となります
さて、死亡者が出てますがこの時避難とかはどーなってたのか
一応その場所は「避難勧告区域」でした
原発爆発した時の30kmの外側って感じ?
報道の方やら消防団やらはまぁいいとして
普通に農作業中な方とか、選挙ポスター撤去中の人とか
そんな方々が亡くなられてます
これ以降は自治体側も、避難してねーじゃなくて
強制避難な!ってゆー警戒区域ってのを設定するようになります
尚、警戒区域設定後も1名の方が火砕流で亡くなられてます
ここまでの流れをちょっとオサライです
まず噴火が始まったのが1990年11月です
そっからの噴火状況について、当時の専門学者さんは読み違いしてますね
一度終息したと考えたのに、また噴火ーとか起きてます、そのせいで人死んでます
まぁきっと昔の話ですし、今ならもっと正確に予測出来るとか言うのでしょうか
どうなんでしょね、私としては命預ける気になれません
次行きますヨー
【三宅島】
三宅島については結構いい感じに予測されてます
雲仙普賢岳の経験によっていろいろ進歩した感じの記録が残ってますね
噴火は2000年の6月6日になります
18:30頃に群発地震発生
19:33気象庁より「緊急火山情報」による噴火のお知らせ
翌27日朝までに住民が島北部に避難、09:00頃に島の西1kmくらいの場所で海底火山噴火
いやぁ、しっかり仕事してますね
これなら政府のお知らせを待ってても良さそうな雰囲気です
ところがですねー、こっから先がまた微妙なんですよ
一旦火山活動が沈静化するんですが7月4日からまた活発化
7月8日には水蒸気爆発が発生、14日、15日も同様
この時点では住民とか別になんも避難も何もないです
まぁ自主避難する人は別ですけど、居たんだかどーなんだか
で、8月10日山頂から噴火、噴煙は上空6000mへ
8月18日噴煙は15000mで住宅地には火山弾が落下
8月29日低温の火砕流が発生し、住民が数名飲み込まれた(低温だったので生きてる)
ここまで来てようやく全島避難という方向に話が向かいます
9月2日防災関係者を除く島外避難指示発令
9月4日避難完了、となります
三宅島(噴火)では運よく死傷者出ませんでした
でもどう思います?火山弾が住宅地に落下したり
火砕流に飲み込まれたりした人は居たワケですよ
皆さんなら、いつまでその場所で頑張り続けますか?
さて、現代に話を戻しましょう
先月櫻島で5000メートルの噴煙上がりましたよね
https://kurahasi.ldblog.jp/archives/post-51856274.html
あの噴煙の写真はスゴかった
地元の人たち的には日常になってるらしーです
きっと三宅島や雲仙の人たちもそうだったのでしょう
どーせいつも煙出すだけだろ、と
【纏め】
地震と違い、噴火は確かに事前に推測が容易なのでしょう
でも過去の事例を見るに、わかるのは最初に噴火するとこまでのようです
噴火した後、それが大きくなるのかどうかとかはわからん模様
そして、技術進歩等により、かなり正確にわかったとしても
実際の被害が出ない限りは避難指示とかは中々出ないようです
まぁお金かかりますもんねぇ
更にこの傾向は人口が多いトコほど顕著だろうと推測できます
東日本大震災が事前にわかってたとかゆー話もチラホラありますしね
明確な証拠とかないので、実際どっちなのか知りませんけどー
つーことでですね
結局、身を守ろうとしたら
自分の判断で自主避難するのが一番です
後はどのタイミングで避難するか、だけですね
尚、北海道にも結構大きい火山がわさわさあります
なので、私ならどーするかを以下に書きますね
1:噴火の兆候が見られますレベルの注意報が出た場合
とりあえず最低限の荷物を纏めときます
この段階では即座に避難とかしません
つーかこのレベルで避難とかは警戒心強すぎ
でも別の要因が重なったら引越しちゃうかもですね
関東から私が移住した原因の7割は原発ですが
残り3割は地震と噴火への警戒が占めてましたもの
地震直後の過去記事をご覧になられた方はわかるかと思いますが
私は何より富士山の噴火を警戒してます
なんでこんなに噴火に対して警戒心強いのか謎
2:実際に小規模な噴火が発生した場合
引越先を検討して引越します
この場合は北海道から移住とかではなく
火砕流のルートとかを考えて、安全度の高い場所へって意味です
単純に、例えば藻岩山が噴火したなら
新札幌方面に移動しますし、夕張岳とかがヤバイってのなら
逆に円山方面に移動するでしょう
3:土石流が!火砕流が!5000メートルの噴煙が!
お疲れ様でした、遠くへ引っ越します
いやまぁ場所によりけりなんですけどね
定山渓の方とか、藻岩周辺とかだったら札幌を諦めるかな
まぁ北海道全域がヤバイってことはないでしょうので
函館に行ってみたりとか、富良野とかに引っ込むのもいいですね
網走とか紋別辺りに挑戦するのもアリかもしれません
この時点ですと、既に一つ前のステップで引越してる筈なので
実際の影響は微量でしょうが、火山灰とか吸い込みたくないですし
恐らく遠方への移住の用意も出来てるでしょうのでサクっと行動しちゃいます
とまぁ、私ならこんな感じですが
皆さんならどうしますか?
余裕のある時に決めておくと、いざとゆー時、すぐ決断できます
是非、時間ある時に考えてみてくださいませ
>桜島さん
何気に北海道の火山はデカい子多いのでヤバイです
というか北海道の湖のほとんどが火山で吹き飛んだモノですしね
規模デカ過ぎて笑うしかない
桜島の10倍くらいの規模のがゴロゴロしてます
当分落ち着いててくれるといいんだけどなぁ
>なおさん
阿蘇が噴火するとですね、福岡にどうこうってより
日本中とゆーか、ある意味世界規模で影響出ます
更に九州には鬼界カルデラとゆーもっと強烈な子が
まぁ我々が生きてる間にお目にかかる確率は相当低いですけどね
でも10万年に1度爆発するかどうかな発電所が見事に吹き飛びましたし
一応頭の片隅に入れとくといいのかもしれません